プレスリリース
オカネノホンネ「全国1万人のお金の実態調査 2024年」 保険における調査結果を発表 ~個人の保険加入率は医療保険41.8%、終身保険(死亡保険)36.7%も生命保険非加入社割合は 30代では約39%。保険加入者は幸福度が高い傾向も~
株式会社CARTA HOLDINGSのグループ会社で、マーケティングソリューション事業を展開する株式会社DIGITALIO(東京都港区、代表取締役CEO:古谷 和幸、代表取締役COO:安藤 敦士、以下「DIGITALIO」)が運営する金融情報メディア「オカネノホンネ」は、2024年9月、ポイントサイト「ECナビ」の会員を対象に、「保険」利用状況に関するアンケート調査を実施いたしました。
生命保険の加入率
Q:加入している民間の保険の種類を教えてください。(複数回答可)
生命保険分野での個人の加入率の上位は以下の通りです。上位5位は昨年調査と同じ商材でした。
1位:医療保険41.8%
2位:終身保険(死亡保険)36.8%
3位:がん保険25.6%
4位:定期保険(死亡保険)12.6%
5位:年金保険12.5%
また、いずれの保険にも加入していない人は24.9%という結果でした。
生命保険文化センターの2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査では「生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は89.8%」、また「生保加入世帯における医療保険の加入率93.6%」と高い加入率が発表されています。本調査では医療保険の個人の加入率は41.8%であり、2つの調査間で大きな乖離がありました。
両調査においては、単位が「世帯」か「個人」かや、「医療特約」を含めるかどうかなどの違いがあり、一概に2つの調査を比較はできませんが、「個人」として保険加入検討の際のひとつの参考値となります。
オカネノホンネ編集部では、保険の必要性や、保険商材の選び方に関する記事も数多く掲載しています。以下の記事では自身の目的や年齢・家族構成などの状況別の生命保険の必要性について解説しています。
▼記事情報
- タイトル:目的・年代・家族構成別、生命保険の選び方
- URL:https://okanenohonne.com/archives/1648
性年代別の民間保険非加入率
性別・年代別の民間保険の非加入率は年齢が若いほど増加しています。20代で約50%、30代でも約39%の割合で保険に非加入という結果となりました。
民間保険加入者の支払保険料最も多いのは月額1万円以上1万5000円未満
Q:民間の保険に月々払う保険料はどの程度ですか。
民間保険加入者のうち、支払保険料は50代が一番多く、また月々の保険料はどの世代も1万円~1万5000円未満が最も高い割合となりました。月額1万円以上の保険料を支払っている人の割合はどの世代も30%以上でした。
0円~3000円未満 | 3000円~5000円未満 | 5000円~7000円未満 | 7000円~1万円未満 | 1万円~1万5000円未満 | 1万5000円~2万円未満 | 2万円~3万円未満 | 3万円~4万円未満 | 4万円~5万円未満 | 5万円以上 | |
男性60代以上 | 11.52% | 11.19% | 6.65% | 12.27% | 14.19% | 9.32% | 11.33% | 5.01% | 1.97% | 4.26% |
男性50代 | 8.53% | 7.92% | 6.35% | 8.82% | 13.85% | 10.91% | 11.28% | 5.45% | 2.89% | 4.60% |
男性40代 | 8.72% | 10.16% | 7.37% | 7.20% | 13.21% | 8.04% | 7.37% | 3.13% | 1.27% | 3.22% |
男性30代 | 9.94% | 13.08% | 7.37% | 5.52% | 9.58% | 6.63% | 4.05% | 1.10% | 1.66% | 2.58% |
男性20代 | 4.48% | 9.45% | 8.96% | 8.96% | 8.46% | 4.48% | 1.49% | 1.00% | 1.00% | 0.50% |
女性60代以上 | 13.71% | 13.23% | 8.06% | 12.58% | 14.68% | 8.39% | 5.81% | 2.42% | 1.13% | 5.48% |
女性50代 | 11.45% | 11.64% | 7.93% | 11.15% | 12.13% | 9.10% | 7.14% | 3.52% | 1.66% | 3.03% |
女性40代 | 12.08% | 13.80% | 8.36% | 7.55% | 9.57% | 6.45% | 5.64% | 3.22% | 1.21% | 2.01% |
女性30代 | 9.92% | 11.98% | 9.23% | 8.13% | 7.44% | 6.06% | 3.31% | 1.65% | 1.10% | 1.93% |
女性20代 | 8.31% | 11.53% | 6.17% | 6.17% | 5.63% | 3.49% | 2.68% | 1.61% | 0.54% | 1.34% |
損害保険の加入率
損害保険の加入率は自動車や不動産の保有有無によって変わりますが以下のような結果となりました。
保険の加入経路
Q. 保険はどこ経由で加入しましたか。(複数回答可)
保険加入は依然として、生命保険の営業職員によるものが42.1%と最多の割合を占めます。一方、近年増加傾向のチャネルであるインターネット経由が20.7%、保険代理店経由が13.0%とそれぞれ一定のボリュームを占めています。この上位3位の加入経路は昨年に比べていずれも割合を増やしました。
民間の保険加入のきっかけ
Q. 民間の保険加入のきっかけを教えてください。(複数回答可)
「家族や親族からのすすめ」や「ライフステージの変化」をきっかけに保険の加入を検討する人が多いです。
民間保険の月々の保険料
Q. 11 民間の保険に月々払う保険料はどの程度ですか。
保険加入者に関して、月々の保険料の支払い約半数が1万円未満、3000円未満におさえている層も13.6%います。このデータは昨年とほぼ同じ結果になりました。
保険の見直し期間
Q. 最後に保険の見直しをしたのはいつですか。
保険を見直す期間は人によってことなりますが、加入から7年以内に約半数の人が保険の見直しを行っています。
公的な社会保障制度への理解度
Q. 概要を知っている公的社会保障制度を選んでください。
公的社会保障制度に対して「知っている」と答えた割合はいずれも半数以下でした。日本においては医療費の自己負担額が1~3割で、高額な医療費には収入に応じた上限があるという認識がない人が半数以上です。特に年齢が低いほどその割合が低く「高額療養費制度を知っている」と答えた割合は20代男性18.4%、20代女性で22.0%と、公的な社会保障制度への理解が低いまま、民間の保険に加入している層が一定数いることが想定されます。保険加入の検討の際には、公的保障内容をまず把握してから加入検討するほうが無難と考えられます。
またクロス集計では「保険加入者のほうが、非加入者より公的な社会保障制度への理解度が高い」という傾向がでており、民間の保険加入検討を機に公的な制度への理解を深めていると想定されます。
オカネノホンネ編集部では、公的な社会保障制度に関する紹介記事も数多く掲載しています。以下の記事ではその中でも公的医療保険の制度と少子高齢化社会が進展する日本社会における今後の展望について解説しています。
▼記事情報
- タイトル:公的な医療保険制度の概要と展望、民間の医療保険の必要性について
- URL:https://okanenohonne.com/archives/1073
保険への理解度
Q. 保険への自分の知識・理解度はどの程度と考えますか。
約1割の人が自分は保険に対して詳しいと考え、約6割の人が保険に対して詳しくないと考えています。
民間の保険で備えるべきお金やリスクについて
Q. 民間の保険で備えるべきお金やリスク等についてご自身の考えと一致するものをすべて選んでください。(複数回答可)
民間の保険で備えるべきリスクとしては昨年同様に
1位:病気やケガに伴う医療費等への備え
2位:自分が死亡した後の家族の生活費等への備え
3位:老後資金への備え
という結果でした。
オカネノホンネ編集部では、以下の記事で人生におけるリスクとお金の備え方に関して、保険と保険以外の資産形成についても言及しながら解説しています。
▼記事情報
- タイトル:人生のリスクと必要なお金の備え方
- URL:https://okanenohonne.com/archives/1458
保険加入と幸福度
Q.現在、あなたはどの程度幸せだと感じていますか。
という設問の回答結果を、民間保険の加入有無でクロス集計・比較すると、保険加入者の方が幸福度が高い傾向にありました(「とても幸せ」か「やや幸せ」と答えた割合は20%強高い)。
保険加入との直接的な因果関係の有無はわかりませんが、別の設問(Q.あなたの幸福度に影響を与える要素は何ですか。)では幸福度に与える要因のうち「経済的な安定」が一番上位にきていますので、幸福度が高いといえるかもしれません。
投資経験に関しては約半数の人が投資経験なし
Q.投資経験の有無を教えてください。
新NISAやiDecoなどの制度の啓発はなされていますが、いまだに投資経験がない人も各世代で約半数存在するようです。
また投資目的で変額保険を契約する人も一定数いると言われていますが、変額保険の契約をしている人の割合は1.5%という結果になりました。
住宅ローンの団信加入者における特約の保障有無
団信に特定疾病(ガン含む)に関する特約をつけている | 55.2% |
団信に特約はつけていない | 44.7% |
今回の調査では住宅ローンの借り入れをしている割合は約12%でした。住宅ローンを組む際に、疾病への保障を民間の保険と団信の特約でどのように備えるか迷う人は少なくありません。団信に特定疾病の特約をつける人の割合は、全体の54.6%でした。
オカネノホンネ編集部では、住宅ローンの概要に関しても解説しています。
▼記事情報
- タイトル:住宅ローンをわかりやすく解説、おすすめ商品も紹介
- URL:https://okanenohonne.com/archives/1686
調査概要
調査内容 :保険に関する利用状況に関する調査
調査日 :2024年9月27日(金)
調査対象 :ECナビ会員の18歳以上の男女
調査回答数:10,000件
調査方法 :ECナビ会員を対象としたインターネット上のアンケート調査
主要な調査結果
アンケートに回答したECナビ会員属性
男性 | 61.87% |
女性 | 37.50% |
無回答 | 0.63% |
10代 | 0.39% |
20代 | 5.85% |
30代 | 12.75% |
40代 | 21.83% |
50代 | 31.41% |
60代以上 | 27.75% |
自営業 | 6.7% |
会社員 | 39.66% |
公務員 | 3.00% |
会社役員 | 2.43% |
自由業 | 4.74% |
専業主婦(夫) | 12.31% |
学生 | 1.32% |
パート・アルバイト | 15.90% |
その他 | 13.94% |
単身 | 28.75% |
夫婦のみ、子どもなし | 21.94% |
夫婦と子ども | 33.09% |
片親と子ども | 10.03% |
その他 | 6.19% |
本調査の内容や図の引用、また転載等は事前許諾不要でご活用頂けます。
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